カンボジア環境省は、2018年4月26日付の通達006 号にて、化学物質排出移動量届出制度(PRTR制度)の試験運用を開始することを発表した。本通達によると、同省はすでにPRTRについて定めた政令案を策定、近日中に施行することを予定している。本政令案は、特定の製造事業所に対して、自身の事業所から排出されるまたは移動する化学物質の量に関する報告書の提出を義務づける内容となっている。このたび発表された通達006 号は、近い将来に義務化される本制度について、製造事業所の理解と能力を促進する目的で、環境省が制度の試験運用を実施する旨を通知するものである。PRTR報告書の提出が要求される事業は、飲料製造業、染色、皮革、セメント、廃棄物処分施設など22の事業が予定されている。