石油化学プラントの環境サイトアセスメント(フェーズ1調査)

Project:
石油化学プラントの環境サイトアセスメント(フェーズ1調査)
Location:
タイ東部ラヨーン県
 

タイ東部に位置するマプタプット工業地帯(ラヨーン県)は、世界有数の石油化学工業地帯です。同時に、同地区はタイで最も汚染が進んだ公害地域でもあります。工業団地の周辺住民が、工場から排出される有害化学物質により甚大な健康被害を受けているとして訴訟を提起したマプタプット公害問題では、2009年9月、中央行政裁判所が、総額でおよそ100億ドル(約1兆円)にのぼる76件のプロジェクトに中断を命じました。日本貿易振興機構(JETRO)らが実施した調査によると、タイに進出している日系企業の3分の1の企業が、プロジェクト中断の影響を受けたといいます。

エンヴィックス・アジアでは、マプタプット工業団地に入居する石油化学プラントのフェーズ1調査(環境サイトアセスメント)をタイ国営エネルギー企業より受注、実施しました。2016年にタイで新たに制定された土壌・地下水汚染対策法令の内容に鑑みて土壌および地下水汚染の可能性を調査するとともに、100万平米を超える敷地を有するプラントが周辺コミュニティに与える影響についても検討しました。